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どうしても納得行かない事 [高知白バイ事件]

毎度多忙の折、しばらく間が空きましたが・・・・

以前書き起こしていた図面を眺めていて、また納得行かない事を書いてみようと思いました。

先ずはこの図面です。

バスと白バイ001.jpg

これは、以前、科捜研図面を引用しながら、警察主張のような衝突後のバスと白バイの動きが起きたと仮定した際のバスと白バイの配置を示したものです。

取りあえず今回は、タイヤ痕は置いときます。

さて・・・科捜研は、バスのスリップが衝突により起きたと認定している訳です。
ですので、バスのスリップ開始位置はこの位置という事になりますし、その時の白バイの位置もこの位置という事になります。

バスと白バイ002.jpg

そして、バスがスリップを開始する以前に、白バイのバスに対する「最大押し込み位置」があったと認定しているわけです。

それが、この位置ですね。

バスと白バイ003.jpg

このとき、バスはどの位置にあったかというと、スリップ開始以前ですので当然ながら、バスは旋回軌跡上を遡った位置・・丁度この辺りにいたはずです。

バスと白バイ004.jpg

さて・・・・・・

バスに対し、白バイが最も深く食い込んでいたであろうこの時・・・・・・。

後方に曲がった白バイの左ステップと、くぼんだアルミ角パイプフレームはどの位置にあったのでしょうか??

それらは丁度この、赤丸と、青丸(長丸)の位置にあります。

・・・・・・・・・・・・・・・????・・・・・・・・・・・

バスと白バイ005.jpg

白バイのステップは、いったい何に当たって後方に曲がったのでしょうか??

V4-800ccのエンジンを支え、コーナリング時のよじれにも耐える、強固なアルミ角パイプフレームは、一体何に当たってくぼんだのでしょうか???

その後の、バスと白バイの動きをたどってみても・・・・・

バスと白バイ006.jpg

最期まで、これらの位置が、バスと重なる事はありませんでした・・・・。

バスと白バイ007.jpg

亡くなった白バイ隊員のバイクに残された傷は、警察-検察が主張する事故形態とは異なる事を言おうとしているような気がしてなりません。

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コメント 5

i_2_me

ご苦労様です。

解りやすくするための色付け、原図からすれば相当に見やすくなってますね。

不思議なことに、ここまでやっても、何がなんだかよく解らない方も相当数いらっしゃるのではないかと思います。それだけ原図がそもそも「見辛い」んですね。最初から。

見辛い、解らない、その一番の元凶は<衝突位置の不存在>ではないでしょうか?こんなものが裁判で罷り通るとは、裁判が茶番であることの証明をしているに等しいでしょう。
by i_2_me (2010-05-23 22:47) 

あびすけ2号

i_2_me様

ありがとうございます。
仰るとおりです。

私も前にも書いたと思いますが、警察資料では、衝突後、白バイが転倒状態になってからしか、考察していないんですね。

しかも、バスの位置に至っては、スリップ開始からの位置しか図上に示されていないんです。

これで「事故解析」????

おかしくない???

って事ですね。
by あびすけ2号 (2010-05-26 01:14) 

nao

参考まで
実物を見ないとなんともいえませんが、フレームはぶつかった所が凹むとは限らないです。異常な圧力が加わると弱い所が凹みます。実際にフレームの修正や制作をやるとわかります。

みなさんキャスター角の変化には無頓着のようですが、フロントフォークは簡単に底突きしてキャスター角に変化を与えます。走行時、追突時を問わずキャスター角のわずかな変化がオートバイの挙動に著しい変化を与えます。
by nao (2010-11-18 22:43) 

esper

nao 様
>みなさんキャスター角の変化には無頓着のようですが、

「キャスター角の変化」と同じ意味で、事故後のホイールベースの減少の度合いにより、白バイの衝突時のスピードが割り出せる式があるということは、以前私が言及したことがあります。愛媛の白バイ事件の鑑定書にあったものです。ただし、こちらのバスの場合は、衝突地点が高い位置にあり、白バイがタイヤの前面から衝突したという単純なものとはいえないので、この式が成り立つとは見ていませんが。

by esper (2010-11-19 19:14) 

あびすけ2号

nao様

コメントありがとうございます。

確かに仰るように衝突箇所以外にひずみが起きることは十分に考えられると思います。ただし、今回のように、傷とともにへこみがある場合は衝突による凹みであると推定して問題ないと思います。

キャスター角については、実際今回の衝突車両も、衝突後のホイルベースが衝突の衝撃で縮む方向に変化しています。ですので衝突による変形は相当に起きているわけですね。
このあたり、esperさんも仰っているとおりです。

で、衝突前にキャスター角が変化して、衝突前の挙動に影響を与えたかどうかは、全く解りません。
あったかも知れないし、なかったかも知れません。
いずれの状況もそれを示す痕跡は無いようです。

ただし、推測ですが、衝突前にキャスター角に変化を及ぼすような、フロントのフルボトムが起きたのであれば、路面に痕跡が残る可能性は高いです。

もっとも、その痕跡があったか無かったかは、もはや誰にも解りません。

esper様

esperさんが仰る「式」なるものの存在は私も見かけた事がありますが、これについては、私も懐疑的に見ています。
バイクのフロントフォークの変形量が、速度のみの変数から一定の法則で推定できるとは思えないので・・・・。
おそらくesperさんも同意見なのでしょう。


by あびすけ2号 (2010-11-22 18:02) 

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