バスと「スリップ痕-らしきもの」最新配置 [高知白バイ事件]
さて、先のエントリーで、補正すべき点が見つかりました。
配置の手法としては問題ないと思っていますが、まず、はじめの「科捜研資料」のトレースですが、縮尺の合わせに多少、雑なところがあったようです。
再測定したところ、元図を重ねた際のスケールが、わずかに大きかったようで、20mm程度のズレがありました。
そこで、もう一度初めからやり直してみました。
まず、これが、はじめの位置合わせ図です。
コンマmm以下は四捨五入ですので、測定値と図面の大きさが、合っている事が解ります。
トレッド寸法から、痕跡の両端までの寸法は、左右で4mm程度食い違いが出るのですが、まぁ、この程度は元図の誤差として考えてよいと思います。
ココに「スリップ痕-らしきもの」をトレースして書き込みます。
そして、これを元に、バスの位置あわせをしてゆきます。
そして、出来上がったのがこの配置です。
この事故後の配置を基にして、事故状況の配置を微調整しました。
そして、改めて、「科捜研資料」に書かれた「スリップ痕-らしきもの」と、図面上の配置との食い違いを図にしておきます。
お分かり頂けると思います、可能な限りの拡大解釈をしながら、位置合わせを行ったものです。
それでも左右の車輪が描く軌跡の範囲と、路面に残された痕跡とはこれだけ食い違ってしまいます。
もともと、下敷きとなっている「科捜研資料」と、現場写真との間に食い違いがある事は、左前輪を例にとり、前エントリーで示した通りです。
同様に、右前輪も同じようにその長さには大きな違いがあります。
見方によっては2m以上の痕跡がある事も指摘されています。
なぜ、計算のための資料として作成した、この図面の痕跡を、写真よりも短くしたのか?
その意図を説明してほしいものです。
ちなみに、その理由は、この資料の作成当事者でなければ説明できませんので、その理由を推測する事は無意味であると思っています。
さて・・・そして・・次は・・・・・。
もうひとつ特定しながら比較できる事があります。
最終的なバスと白バイの配置ですね。
もう一度「科捜研資料」を見てみましょう。
最終的なバスと白バイの位置関係をこのように示しています。
バイクは黄色で書かれていますので、少し見にくいかもしれませんが、元図がそうなので、これは仕方のない話です。
そして、資料の示す、最終バスの配置は、前端位置が大分ずれてしまっています。
もう少し寸法どりをしっかりして欲しいものですが、まぁ、このずれに合わせながら、白バイのリアバンパーがつけたとされる傷の位置とを合わせながら、白バイを配置してみます。
すると、このような配置になると思います。
で、次回はこの図上の配置と、この写真とを見比べてみる事にしましょう。
さぁて・・どうなりますやら・・・・。
配置の手法としては問題ないと思っていますが、まず、はじめの「科捜研資料」のトレースですが、縮尺の合わせに多少、雑なところがあったようです。
再測定したところ、元図を重ねた際のスケールが、わずかに大きかったようで、20mm程度のズレがありました。
そこで、もう一度初めからやり直してみました。
まず、これが、はじめの位置合わせ図です。
コンマmm以下は四捨五入ですので、測定値と図面の大きさが、合っている事が解ります。
トレッド寸法から、痕跡の両端までの寸法は、左右で4mm程度食い違いが出るのですが、まぁ、この程度は元図の誤差として考えてよいと思います。
ココに「スリップ痕-らしきもの」をトレースして書き込みます。
そして、これを元に、バスの位置あわせをしてゆきます。
そして、出来上がったのがこの配置です。
この事故後の配置を基にして、事故状況の配置を微調整しました。
そして、改めて、「科捜研資料」に書かれた「スリップ痕-らしきもの」と、図面上の配置との食い違いを図にしておきます。
お分かり頂けると思います、可能な限りの拡大解釈をしながら、位置合わせを行ったものです。
それでも左右の車輪が描く軌跡の範囲と、路面に残された痕跡とはこれだけ食い違ってしまいます。
もともと、下敷きとなっている「科捜研資料」と、現場写真との間に食い違いがある事は、左前輪を例にとり、前エントリーで示した通りです。
同様に、右前輪も同じようにその長さには大きな違いがあります。
見方によっては2m以上の痕跡がある事も指摘されています。
なぜ、計算のための資料として作成した、この図面の痕跡を、写真よりも短くしたのか?
その意図を説明してほしいものです。
ちなみに、その理由は、この資料の作成当事者でなければ説明できませんので、その理由を推測する事は無意味であると思っています。
さて・・・そして・・次は・・・・・。
もうひとつ特定しながら比較できる事があります。
最終的なバスと白バイの配置ですね。
もう一度「科捜研資料」を見てみましょう。
最終的なバスと白バイの位置関係をこのように示しています。
バイクは黄色で書かれていますので、少し見にくいかもしれませんが、元図がそうなので、これは仕方のない話です。
そして、資料の示す、最終バスの配置は、前端位置が大分ずれてしまっています。
もう少し寸法どりをしっかりして欲しいものですが、まぁ、このずれに合わせながら、白バイのリアバンパーがつけたとされる傷の位置とを合わせながら、白バイを配置してみます。
すると、このような配置になると思います。
で、次回はこの図上の配置と、この写真とを見比べてみる事にしましょう。
さぁて・・どうなりますやら・・・・。
>可能な限りの拡大解釈をしながら、位置合わせを行ったものです。
これはもうほんとに仰るとおりで、自分でやってみればよ~くわかりますが、あちら様のご主張は如何にあちら様に有利に解釈しようとしても、ご主張自体が自己撞着の権化のような存在ですから、あちら立てればこちら立たず。早い話が馬鹿馬鹿しいということになりますね。
次回楽しみ^^。
by i_2_me (2010-02-19 20:00)
i_2_me様
そうですね。
この図面をどう解釈しても、それはまぁ、見る人と見方によるわけですが、例えば、子供たちに「この図面を見てごらん。ほら、スリップ痕はバスがつけた痕でしょ?」と説明できる人がいるとすれば、その人は、未来に向けて大きな罪を犯すことになると思います。
by あびすけ2号 (2010-02-22 00:12)
>あびすけ2号さん
>例えば、子供たちに「この図面を見てごらん。ほら、スリップ痕はバスがつけた痕でしょ?」と説明できる人がいるとすれば、その人は、未来に向けて大きな罪を犯すことになると思います。
私は説明できますよ。
もちろん、断言はできませんから、可能性としての説明ですけどね。
むろん、可能性ということならば、
スリップ痕はバスがつけた痕ではないという説明もできます。
要は、断言するには、データが不足しているということです。
あびすけさんは、この図でスリップ痕はバスがつけた痕ではないと
断言できますか(しますか)?
これは、あびすけさんの検証姿勢(考え方)を確認するための質問だと
ご理解ください。
by 保冷所 (2010-02-23 15:38)
保冷所様
例えの話をしたのがいけませんでしたね。
話があらぬ方向へいく可能性があります。
要するに、この図面をみれば、「スリップ痕とバスの動きに明らかな因果関係があると断言する事はできません」という事です。
その意味で保冷所さんが、断言できないと仰ったので、少し安心しています。
ちなみに、わたしも同様に、この図面からだけでは、「スリップ痕がバスがつけたものではない」と断言は出来ません。
ですが、この図面上のズレを見る限り、その因果関係は、限りなく薄いと判断できるのではないかと考えているだけです。
そして、そのような資料に基づいて下された判決にも、同様に大きな疑問を感じている、というだけです。
by あびすけ2号 (2010-02-24 03:20)
>ですが、この図面上のズレを見る限り、その因果関係は、限りなく薄いと判断できるのではないかと考えているだけです。
私は、あびすけさんの作図から、逆の考えに至りました。
(修正後の図のほうが、左の「欠け」が小さくなっていますね)
同じ資料から、逆の結論になるというのは、興味深いですが、
結局は、資料の「見方」ということなのでしょう。
同じ資料でも見方によって、結論は異なる。
しかし、資料がなければ検証はできないのですから、
そういう意味では、真実に近づくためには、資料は多い方がいい。
弁護側が、なぜ事故鑑定をしないのか、
あびすけさんのような作業をしないのか?
しているなら、なぜ公開しないのか?
非常に、不思議です。
話があらぬ方向へ行くので、この話はこれで止めにします。
(ここでは、ですが)
by 保冷所 (2010-02-26 12:32)
保冷所様
逆の考えと言う事は、限りなく因果関係が濃いという事なのですね。
ユニークな考え方をなさるものです。
また、タイヤ左の「欠ける部分」は、最大限小さくなるように配置しましたので、当然小さくなっています。
それでも欠けてしまっています。
いずれにせよ、このエントリーではこの辺でやめておきましょうね。
by あびすけ2号 (2010-02-26 20:19)
>ユニークな考え方をなさるものです。
固定観念や先入観が真実に至る妨げになることもあるわけで、
「ユニーク」というのは誉め言葉に取っておきます(笑)
例えば、JFKの「魔法の銃弾」も科学的に証明ができます。
http://www11.atwiki.jp/voodoo65/pages/22.html
by 保冷所 (2010-03-01 16:51)
保冷所さん、
国賠訴訟でも石川鑑定人が あびすけさんのような作業をして、科捜研の鑑定が誤りであることを立証してますが。
それをわざわざネット上に公開したりしないだけね。裁判所に提出した鑑定書をネット等で公開するというのは かなり珍しいことだよ。公開しないのが普通だよ。
保冷所さんは、ちょっと感覚がズレてるんじゃないかな。
by (・ω・) (2010-03-08 02:06)
(・ω・)様
二重投稿の件は、こちらで整理するという意味で削除させていただきますね。
また、仰るように提出された資料は公開されていませんから詳細は解りませんが、私の書いているような事は、多くの方が色々なアプローチで確認されていますよね。
ですので、鑑定資料の中でも何らかの形で検証されているものと思います。
by あびすけ2号 (2010-03-08 21:09)
>あびすけ2号さん
ttp://kochiudon2.blog105.fc2.com/blog-entry-271.html
↑は弁護側事故鑑定人の検証結果だそうですが、
参考までに、あびすけさんの評価をお聞かせください。
私には、精度が低すぎるように思えるのですが・・・
by 保冷所 (2010-03-10 16:06)
保冷所様
ご紹介いただいた記事では「部分的に」と書かれています。
一部を見てその全体を評価する事は出来かねます。
by あびすけ2号 (2010-03-15 22:49)
>あびすけ2号さん
>一部を見てその全体を評価する事は出来かねます。
あびすけさんも同じような検証をしていましたよね?
あびすけさんの検証でも、擦過痕の位置は白バイと矛盾するんでしたっけ?
ところで、独自の検証作業の結果として、
弁護側の主張に間違いや矛盾があると分かった場合、
あびすけさんなら、どうしますか?
by 保冷所 (2010-03-18 13:12)
保冷所様
さっか痕の位置と白バイが矛盾する・・という意味がよく解りませんが、検察側の見解である事故形態と、路面に残された「さっか痕様のもの」の間に、不自然なところが多々見られるとは思っています。
>弁護側の主張に間違いや矛盾があると解った場合・・
ご質問の意図がよく理解できません。
私がなにか行動しなければなりませんか?
by あびすけ2号 (2010-03-23 01:06)
>あびすけ2号さん
>私がなにか行動しなければなりませんか?
科捜研の鑑定に間違いや矛盾があると解った場合は、もちろん、その旨指摘しますよね?
その逆はあるのか?ということです。
質問の意図は、あなたは中立の立場で検証を行っているのか、
あくまでも警察側の間違いを指摘するためだけに検証を行っているのか、
あびすけさんの検証姿勢を知りたいということです。
by 保冷所 (2010-03-26 14:47)
追伸
この件は、警察と弁護側の主張が真っ向から対立しているのですが、
ここで、あり得るケースは、
1.警察が間違っている
2.弁護側が間違っている
と、あともう一つ、
3.警察と弁護側、両方とも間違っている
ということもあり得るわけです。
carview掲示板で横滑り論を唱えていた常連さん達の認識は、3.でした。
法律論として裁判の結果(事実認定)ということで言えば、
それらの間違いが判決に影響するものなのかどうか、という問題はありますが、
あくまでも客観的に事故形態を検証するという立場においては、
弁護側の主張に間違いがあるならば、
警察の主張の間違いと同様に無視してはいけないと思うのですが、
あびすけさんはどう思われますか?
by 保冷所 (2010-03-26 16:02)
保冷所様
私の基本スタンスは警察及び検察が主張している事故形態と、そのための証拠類は間違っているという所にあります。
そして、保冷所さん言うところの「弁護側」の多くの意見の中にも、それは、間違いはあるとは思います。
ですが、同時に、私が「その見方はまちがっているだろう・・?」と思う議論には参加しない。というのが私のスタンスでもあります。
つまり、私は、外に対しては、賛成意見は言いますが、反対意見は言いに行くことは、基本的にしないつもりでいます。
by あびすけ2号 (2010-03-27 01:40)
>あびすけ2号さん
>つまり、私は、外に対しては、賛成意見は言いますが、反対意見は言いに行くことは、基本的にしないつもりでいます。
第三者的立場で、事故の真相(真実)を追求するのではなく、
あくまでも、警察側の主張の間違いを指摘するために検証を行っている、
という理解でよろしいでしょうか?
私の、現時点での基本スタンスは、弁護側および支援者が主張している事故形態と、
その根拠は間違っているという所にありますが、
警察および検察側の主張にも完全に納得しているわけではありません。
(過失認定に影響する部分で問題となる間違いはないと考えていますが)
さらに、仮に、弁護側が主張する事故形態や証拠捏造が正しいと考えた場合、
弁護側の今までの言動は、真相究明にまるで役に立っていないどころか
相手を利するような愚かなやり方だったと思っています。
そういう意味でも、弁護側の言動は間違っていると考えていますし、
真相の究明を望むのであるなら、むしろ支援者こそが、
弁護側の言動を批判すべきだと考えています。
by 保冷所 (2010-03-29 12:04)